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公益財団法人 NEC C&C財団

2007年度C&C賞表彰式典

平成19年11月28日(水)ANAインターコンチネンタルホテル東京にて、約100名の方々のご参列のもと、2007年度C&C賞表彰式典が執り行われました。佐々木理事長の挨拶ののち、末松安晴審査委員長からC&C受賞者決定までの経緯説明と受賞者の発表が行われました。今年度はグループAとして「低損失光ファイバーの研究開発に関する貢献」に対してロバートD.マウラー博士、ジョンB.マクチェスニー博士、伊澤達夫(いざわたつお)博士の3名の方々が、また、グループBとして「面発光レーザの発明とその実現による光エレクトロニクス発展への貢献」に対して伊賀健一(いがけんいち)博士が受賞され、佐々木理事長より表彰状、賞牌と賞金とが手渡されました。また、ご来賓の電子情報通信学会長の富永英義様よりご祝辞を頂戴し、贈呈式は滞りなく終了しました。

引き続き受賞講演が行われ、まず伊澤達夫博士から、「History of Fiber Technology」との題にて光ファイバー技術の歴史的な背景をご紹介頂いた後、マウラー博士より「Some Comments on Making the First Communication Fibers」、マクチェスニー博士より「Advanced Glass Making Techniques」、伊澤博士「Beginning of my Fiber Research」よりと、それぞれの受賞者から、ご自身が関わってきた研究についてご紹介いただきました。また伊賀博士には「面発光レーザと30年 VCSEL30」と題したご講演を頂きました。 伊賀博士は、ご自身の経験を振り返り、夢を形にするには、原理を大切に、工夫をして、時にはじっと我慢をしながら新しいものにチャレンジする精神を持ち続けることが大切と結ばれました。

受賞講演の後、受賞者との懇親の場としてカクテルパーティ、ディナーと続きました。今年のカクテルパーティは、30分と短い時間ではありましたが、1970年代から90年代にかけて、光ファイバーや面発光レーザの研究に何らかの形で関係した方々に数多くご参加いただき、話の弾むひとときとなりました。 場を移したディナー会場では、はじめるにあたり、ご来賓の経済産業省商務情報政策局長の岡田秀一(おかだひでいち)様、情報処理学会副会長の中島秀之(なかしまひでゆき)様よりご祝辞を頂戴しました。

今回受賞された方々の先駆的な研究があってこそ、今日の光通信ネットワークの普及があり、インターネットを通じての情報通信の世界が大きく拓けたと言っても過言ではありません。NECが「コミュニケーション技術とコンピュータ技術の融合」という新しい概念を提示した“C&C宣言”から、今年は30年の節目にあたるわけですが、伊澤達夫博士がVAD法を発表したのが1977年、伊賀博士が面発光レーザを発明したのも1977年と、どちらもちょうど30年を迎えたのは、偶然の一致ではありますが、何かしらC&C30周年の記念すべき想いを抱いた今年のC&C表彰式典でした。

表彰式典の様子
受賞者写真

後列左よりロバートD.マウラー博士、ジョンB.マクチェスニー博士、佐々木理事長、伊澤博士、伊賀博士、前列左よりマウラー博士夫人、マクチェスニー博士夫人、伊澤博士夫人、伊賀博士夫人

 
 
表彰式典写真

佐々木理事長より賞状を授与される伊賀博士

 
 
 
 
 
表彰式典写真

選考の経緯を説明する末松審査委員長