English | アクセス | お問い合わせ

公益財団法人 NEC C&C財団

2008年度C&C賞表彰式典

佐々木理事長挨拶
佐々木理事長挨拶

平成20年11月19日(水)ANAインターコンチネンタルホテル東京にて、約100名の方々のご臨席のもと、2008年度C&C賞表彰式典が執り行われました。式次第(図1)に示しますように、佐々木理事長のご挨拶にはじまり、末松安晴審査委員長によるC&C賞受賞者の選考経緯と受賞者発表が行われた後、今年度はグループAの受賞者として、計算機システムの研究開発による計算機産業への貢献、学際領域の開拓と教育・研究への貢献に対して相磯秀夫(あいそひでお)博士に、また、グループBの受賞者として、現実のネットワークの多くが、スケールフリー性という共通の特性を有するという発見に対してアルバート-ラズロ バラバシ教授に、佐々木理事長より表彰状、賞牌と賞金とが手渡されました。続いてご来賓の経済産業省商務情報政策局長の近藤賢二様、電子情報通信学会長の宮原秀夫様よりご祝辞を頂戴し、贈呈式は滞りなく終了しました。

受賞講演では、相磯秀夫博士による「黎明期における計算機開発の教訓」、バラバシ教授による「The Architecture of Complexity: From the Topology of the WWW to the Structure of the Cell」なる演題で、それぞれ約30分ずつのご講演を頂きました。時間の制約もあり、ご講演ではスライド全部をカバーしてはおりませんでしたが、ここでは、式典で配布させて頂きました資料をPDFファイルとして掲載しました。

受賞講演の後には、受賞者との懇親の場としてカクテルパーティ、受賞者をお祝いするディナーと続きました。カクテルパーティは30分と短い時間ではありましたが、数多くご参加いただき、楽しいひとときとなりました。場を移したディナー会場では、はじめるにあたり、ご来賓の情報処理学会副会長の喜連川優(きつれがわまさる)様より乾杯に際してご祝辞を頂戴しました。最後に、受賞者のお客様を代表しての慶応義塾大学塾長の安西祐一郎様、ノースイースタン大学副学長のLowndes様よりのお祝いの言葉を頂き、受賞者の返礼にてディナーを締めくくりました。

相磯博士と佐々木理事長
相磯博士と佐々木理事長
Barabási教授と佐々木理事長
Barabási教授と佐々木理事長

今年の受賞者の一人の相磯博士は、コンピュータがまだ計算機と呼ばれていた時代に通産省の電気試験所で計算機の開発に取り組まれ、その後もコンピュータのアーキテクチャーの研究開発に一貫して活躍された方でした。教育にも熱心で、有能な研究者を数多く輩出されてきたこともあり、今回の式典においても数多くの方々に受賞のお祝いにお越し頂きました。もう一人の受賞者であるバラバシ教授は、ルーマニア生まれ、ハンガリーで修士号、米国ボストン大学で博士号を取得、現在は、ノースイースタン大の教授 兼 複合ネットワーク研究センター長として、最前線のネットワーク研究分野で大活躍している方です。歴代のC&C受賞者の海外受賞者の中では最も若い41歳。奥様と13歳の息子さん、そして約10ヶ月のお嬢さんを連れた一家4人での来日と式典へのご出席は、かなりのハードスケジュールになるかと気遣いましたが、トラブルもなく来日の機会を大変喜んで頂きました。

今年で24回目を迎えたC&C賞表彰式典は、好対照のお二人の受賞者をお迎えした表彰式典でした。ご来臨頂きました方々にとっても有意義なひとときをお過ごし頂けたのではないかと思います。

表彰式典の様子
末松審査委員長 C&C賞受賞者の発表
末松審査委員長
C&C賞受賞者の発表
近藤局長のご祝辞
近藤局長のご祝辞
 
宮原会長のご祝辞
宮原会長のご祝辞
 
相磯博士のご講演
相磯博士のご講演
Barabási教授のご講演
Barabási教授のご講演
カクテル会場風景
カクテル会場風景
喜連川副会長 乾杯のご挨拶
喜連川副会長
乾杯のご挨拶
ディナー会場風景
ディナー会場風景