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公益財団法人 NEC C&C財団

2014年度C&C賞受賞者

2014年度C&C賞受賞者が決定しました。
受賞者は次の2グループ5名の方々です。

>> プレスリリース

グループA

>> グループA 業績詳細

辻井 重男 教授

辻井 重男 教授
Prof. Shigeo Tsujii

中央大学 研究開発機構 教授
東京工業大学 名誉教授
情報セキュリティ大学院大学名誉教授・初代学長

今井 秀樹 博士

今井 秀樹 博士
Dr. Hideki Imai

東京大学 名誉教授


業績記

情報セキュリティ領域の先駆的研究と産学官コミュニティ構築による分野発展や人材育成に対する主導的貢献

受賞理由

インターネットや情報システムの急速な発展により、情報資産を多様な脅威から守る情報セキュリティの重要性は増大しています。しかしそれは単に技術の進歩や進化のみによって実現されるものではなく、人を介したその利用や活用、運用の高度化などを含む総合的な取組みが重要です。

辻井教授と今井博士は、同領域の重要性にいち早く気付き、ポスト量子計算機世代に向けた世界的にも先駆的な研究や暗号の多面的な応用の開拓者として知られています。また、産学官のコミュニティ構築や情報セキュリティ科学の振興や、ISOでの標準化活動などを通じて人材育成や研究領域の発展に総合的な貢献を果たしてきた国内の代表者でもあり、C&C賞の受賞者としてふさわしいと考えます。


グループB

>> グループB 業績詳細

ヤン・ウッデンフェルト 博士

ヤン・ウッデンフェルト 博士
Dr. Jan Uddenfeldt

エリクソン、ソニー シニア・アドバイザー

アーウィン・マーク・ジェイコブス 博士 

アーウィン・マーク・ジェイコブス 博士 
Dr. Irwin Mark Jacobs

クアルコム 創業者会長、名誉CEO

安達 文幸 教授

安達 文幸 教授
Prof. Fumiyuki Adachi

東北大学 大学院工学研究科 通信工学専攻 教授


業績記

デジタル移動通信システムの開発と実用化に関わる主導的・先導的貢献

受賞理由

移動通信サービスは、自動車電話などのアナログ方式による第1世代(1G)、デジタル方式によりシステムコストの低減と インターネットを利用した新たなサービスの導入を可能にし、利用者拡大を実現した第2世代(2G)、より高速でマルチメディア通信等の高度なデータ通信サービスを実現した第3世代(3G)へと進歩しました。このサービスは新興国等での通信利用へのニーズの拡大も加わり爆発的な普及を見せ、今日では世界的な社会インフラとして無くてはならないものとなっています。

ウッデンフェルト博士、ジェイコブス博士、安達教授は、今日の移動通信サービスの繁栄の基礎を築いた、デジタル移動通信システムの技術開発と標準化において、非常に重要な役割を果たしました。欧州・北米・日本の各地域の貢献者の代表として、またGSM、CDMA、W-CDMA等の各世代の技術開発とその普及に係る貢献者の代表として、顕著な功績と卓越したリーダーシップを示すとともに、各地域に限定されることなくグローバルな活躍をされていることは、C&C賞の受賞者としてふさわしいと考えます。