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公益財団法人 NEC C&C財団

2022年度C&C賞受賞者

2022年度C&C賞受賞者が決定しました。
受賞者は次の2グループ3名の方々です。

>> プレスリリース

グループA

>> グループA 業績詳細

松岡 聡博士

松岡 聡 博士
Dr. Satoshi Matsuoka

理化学研究所 計算科学研究センター センター長
東京工業大学 特任教授


業績記

省電力かつ汎用な超高性能スーパーコンピューターシステムの先導的研究開発への貢献

受賞理由

スーパーコンピューターは、様々な科学技術分野、設計・製造からスマート都市に至るまで、現代社会のあらゆる分野のイノベーションに必須のツールです。理論、実験に次ぐ第三の科学と言われる計算科学(シミュレーション)にスーパーコンピューターは不可欠です。そして、第四の科学「データ科学」でも膨大なデータ処理に高性能な計算機が求められ、イノベーションの原動力となるスーパーコンピューターの開発競争が世界中で続いています。  

松岡博士は、スーパーコンピューターの構成法とシステムソフトウェアに関する研究に取り組み、世界に先駆けてGPUを取り入れるなど、高性能、低コスト、省電力、かつ、実アプリ性能を重視した使いやすい計算機を志向し、省電力を含む数々の指標で世界のトップランクを獲得したスーパーコンピューターの世界的な第一人者です。「みんなのスーパーコンピューター」として産学に広く開放されたTSUBAMEシリーズの開発や、「富岳」の総責任者としてその最初の研究開発から利活用に至るまで先頭に立って推進するなど、その業績は世界的に顕著であり、C&C賞受賞者としてふさわしいと考えます。  


グループB

>> グループB 業績詳細

Dr. Charles H. Bennett

チャールズ H. ベネット 博士
Dr. Charles H. Bennett

IBMリサーチ IBMフェロー

Prof. Gilles Brassard

ジル ブラッサール 教授
Prof. Gilles Brassard

モントリオール大学 コンピュータサイエンス教授
キューソフト 量子ソフトウェアチューリングチェア


業績記

量子暗号の先駆的研究および量子情報理論の確立への貢献

受賞理由

暗号技術は、情報の安全性を守るための基盤技術の一つです。しかし、電子商取引に用いられるものを含め、現在の暗号技術の多くは計算機的な安全性にとどまっています。特に、量子コンピュータが実用化されると、解読される心配があります。また、古典的なコンピュータであっても、新しいアルゴリズムが発見されると、このようなことが起こる可能性があります。盗聴者の存在を検知できないこと、現在は解読できないメッセージでも後に解読されてしまう可能性があることは、重大な弱点であり、将来のネットワーク社会では是正されることが望まれます。このため、ベネット博士とブラッサール教授によって発表された量子暗号は、情報の安全性が物理法則によって保証された暗号技術として注目されています。  

ベネット博士とブラッサール教授が、量子暗号の発明と開発、および量子情報科学の分野の確立に果たした役割は大きく、C&C賞に相応しいと考えます。