English | アクセス | お問い合わせ

公益財団法人 NEC C&C財団

2021年度C&C賞受賞者

2021年度C&C賞受賞者が決定しました。
受賞者は次の2グループ2名の方々です。

>> プレスリリース

グループA

>> グループA 業績詳細

福島邦彦博士

福島 邦彦 博士
Dr. Kunihiko Fukushima

一般財団法人ファジィシステム研究所 特別研究員



業績記

人工知能技術の発展への貢献となる、脳の視覚野の知見を工学に応用した階層型神経回路モデル「ネオコグニトロン」の先駆的研究

受賞理由

AI技術の進歩には目を見張るものがあります。既に、画像や音声の認識、言語理解、推論、自動運転、ロボット、医療などに広く応用展開されています。今や、産業や社会の自動化や効率化、生活の利便性や快適性の向上に、AI技術は欠かせないものとなりました。 

福島博士は、40年以上も前に、大脳皮質視覚野の知見を工学に応用して階層型神経回路モデル「ネオコグニトロン」を発明しました。それは、今日のAI技術の中核である畳み込みニューラルネットワークの原型となり、AI技術の飛躍的な発展と実用化に大きく寄与しました。福島博士の功績は先見的、かつ極めて重要であり、C&C賞の受賞者として相応しいと考えます。  


グループB

>> グループB 業績詳細

ロドニー ブルックス教授

ロドニー ブルックス 教授
Prof. Rodney Brooks

マサチューセッツ工科大学 ロボット工学名誉教授
ロバストAI CTO


業績記

ロボット工学におけるサブサンプションアーキテクチャーの提唱と、自律型ロボットの実用化への主導的貢献

受賞理由

労働者に代わり工場の生産ラインに並び、次々と製品を組み立てる産業用ロボットは1960年代より導入が進みました。しかし、私たちの身近な所で、人の代わりに働いてくれるパーソナルロボットや、災害現場のような人が入れない危険な場所で捜索や危険物を除去するロボットは、長らく夢でした。 

ロドニー ブルックス教授は、1986年に行動ベースのアプローチからサブサンプションアーキテクチャーを提唱、自律型ロボットの研究開発と、自らロボット起業家として、実用的な自律型移動ロボットを世に送り出し、サービスロボット市場を創造しました。私たちの身近で活躍する自律型ロボットを実現した功績は大きく、C&C賞の受賞に値すると考えられます。